2018年10月22日

歯医者と摂食嚥下

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科医院の院長の山本です。

摂食嚥下を極めるセミナー2日間コースに参加してきました。

歯科界でも、摂食嚥下の研究が最近かなりおこなわれ、ここ20年間で世界的にも、急速に進歩しました。

それにともない、歯医者も、その他の医療職に人たちも、かなり勉強しなければならない時代となっています。

今回、講演会でも、また、歯科だけではなく、すべての医療職の人たちが驚ろくような研究結果の情報がありました。

私個人的には、かなり革新的な内容であると思っていることです。

それは、ゴックンと言う、のどでの飲み込みがうまくいかなければ、誤嚥してしまい誤嚥性肺炎になる可能性が上がるということは、医者、歯医者、看護師などの、常識に今はなっていますが、

新たな研究により、ゴックンと飲み込める人でも、口の中に入れた食べ物を、噛んで、細かく、または、細かくとは言わないまでもある程度咀嚼して、小さくしない人は、誤嚥性肺炎になりやすいということが、研究でわかったということです。

また、以前、鶴見大学歯学部の先生が、食べ物を、口腔(口の中)から喉(咽頭)に正常に送り込む時、ある一定の大きさ、つまり噛み砕かないと、自然に正常にはおくりこめないとい結果をだしたこともありました。

従って、今現在のところ、摂食嚥下において、重要視されているのは、ゴックンと飲み込めるかどうかの、この一点に焦点があわせられる傾向にありましが、そのことだけではなく、問題はかなり複雑で、胃ろうかそれとも胃瘻でないかという二者択一的な問題ではなくて、高齢者の摂食嚥下障害をもっておられる人には、色々な角度から、問題をみないと、中々解決しない(患者さんが、人生の中で充実した生涯をおくっていただくのを目的とした医療者側の観点から)のが、摂食嚥下の問題だということが言えます。

今回の講演会は、実習付きでおこなわれました。

嚥下内視鏡(VE)という、鼻から内視鏡をいれて、どういうふうに、たべものをたべているか、その内視鏡に映った画像をみて、評価する実習です。

大阪大学の歯科口腔外科の歯医者が、初めてこの嚥下内視鏡の元となるものを患者さんに使用したのが、1972年ですので、もう50年近くがたちます。

50年近くたってようやく、一般の歯医者(大学の研究者ではなく)に普及してきたという感じのものです。

やまもと歯科医院でも、この嚥下内視鏡をつかった診療をおこなっています。

とても便利なツールです。