2018年10月15日

歯医者の常識を覆す結果がでました。

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科の院長の山本です。

私が歯科大学生の30年以上前は、夜、寝るときは義歯、入れ歯をはずものという厳しい教えを、大学の先生から受けました。

その時、夜寝るとき、なぜ義歯、入れ歯を外さなければならないかの理由は、

夜寝ている時も、入れ歯をしていると、入れ歯の下にある顎の骨(歯槽骨しそうこつ)が吸収してしまう、溶けてきて入れ歯が横揺れをしないように抵抗している顎の骨の盛り上がり(歯医者用語では歯槽堤しそうてい、つまり歯槽骨による盛り上がり)が低くなってしまうと言われていました。

そして、その歯槽骨(しそうこつ)つまり歯槽堤(しそうてい)が夜入れ歯をしていると吸収して低くなるかどうかについて、最近、再評価がなされました。

大方の研究者、歯科大学の歯医者の結論は、今まで考えられていたほど、歯槽骨の吸収がないという結論に至りました。

それで、もう一つの、夜に入れ歯をつけて寝ることの大きな弊害は、細菌、汚れの問題だけとなりました。夜は唾液の出る量が少なくなります。また、筋力が弱ったり、その他いろいろな理由で、口を開けて寝る高齢者の方もおおいですので、口の中は乾燥して、唾液で汚れを落とせなくなったりして口の中の細菌の数が、多くなるというのが問題となります。

細菌の数が多くなれば、それを飲み込めば誤嚥性肺炎にもかかりやすくなると考えられていました。

最近、九州歯科大学と佐賀県歯科医師会の歯医者による研究で

就寝時に入れ歯をつけて寝るグループと、夜入れ歯を外して寝るグループ、そして食べる時だけ入れ歯をつけるグループで、誤嚥性肺炎の発症に違いがあるかについての、施設に入居している高齢者を対象に調査が行なわれて、その結果によると

適切に歯科的に管理されている条件下では、就寝時に入れ歯をつけて寝ている高齢者のグループが、有意に、誤嚥性肺炎を起こす割合が、低かったという結果が出ました。

ある意味、驚きの結果でした。

人間は、寝ている時も、唾液を嚥下しているわけで、しっかりした噛み合わせがなければ、飲み込みが不安定となり、唾液を誤嚥してしまうということは、確かに理屈には、あっています。

ここで、適切な歯科的管理下とは、入れ歯があっている、口の中を清潔にたもつことができるという意味ですので、この条件をみたさなければ、やはり、いればを外した方がいいものと推測はされてはいます。現在のところは。