2018年10月10日

医学部教育と歯学部教育

こんにちは、富山県高岡市の歯医者、やまもと歯科医院の院長の山本です。

唇にプツプツしたものができて、それがとれない、治らないとなると心配ですよね。

昨日、インターネットの医学情報誌(ネットで配信されるもの)をみていると、唇のプツプツをみてみると診断名がフォアダイスであったという記事が載ってました。

フォアダイスとは、

普通、脂腺は皮膚の細かい毛、毛根とセットで存在するまたは毛根の一部で、脂肪を作るところです、これが、毛を伴わず、一般的な皮膚ではなくて、口腔粘膜などの、本来ないとこにあるもの、その脂腺による黄色っぽい もりあがりが複数あってプツプツにみえるものです。

その記事には、皮膚科の医師が、ある特殊な拡大鏡でみると、そのフォアダイスが簡単にわかるということが紹介されていました。この記事は、皮膚科以外の他の科の医師などを対象に書かれた記事でした。(このネット情報誌は、歯科ではなく医科の関係者を対象にかかれたもので、歯科を想定していないものです)

では、歯科医師にとって、フォアダイスとは?

そんな病名(正確には、病名ではないのですが、便宜上病名としておきます)、聞いたことないよ、ということになります。

そして、その唇のプツプツのフォアダイスというものの写真をみると、「これ、フォーダイス班や」ということになります。

歯学部の教育で習うフォーダイス班とは、口腔粘膜にできる、黄色っぽいボツボツです。皮脂腺が皮膚ではなく、粘膜にできるもの、病気ではなく生理的なものとしてならいます。

そして、開業している歯医者にとってフォーダイス班とは?

毎日見るものです。かなり多くの人が持っているものです。普通は、歯科関係ではない限り、まじまじと口の中を見ることはないので、気がつきませんが、それを偶然発見すると心配になってしょうがないものです。

多くが、頰粘膜にできるものです。唇にできるのは、滅多にないという感覚です。

ということで、医学教育を受けた人にとっては、フォアダイス。そして歯学教育を受けた人にとっては、フォーダイス班で、同一のものです。

同じ英語を、歯医者と医者では、訳し方が違ったようです。

昨日、この記事を見て、医学部出身者は、医者がいうフォアダイスを歯医者はフォーダイス班と呼んでいることを知らないだろうなと思いながら、そして、このことにより、一番不利益を被るのは、最終的には患者さんではないだろうかと心配になりました。