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抗生物質による歯の変色 その後 

歯の変色には、いろいろな原因があります。

我々、歯医者にとって、一番、簡単に対処できる歯の変色の原因はカレー(ライス)による歯の変色ではなくて加齢による歯の変色です。この加齢による歯の変色は、ホワイト二ングすれば、比較的に短時間で、歯はしろくなります。

そして、一番、難しいのは、歯の形成期に抗生剤を内服したことによる歯の変色、黒ずみ、程度が強い場合には、お歯黒のような状態になる方もおられます。

抗生物質には、いろいろな種類があります。その中で、この歯の変色を起こす抗生物質は、

テトラサイクリン系の抗生剤だけです。そして、テトラサイクリン系に中でも、ミノサイクリンが一番原因になるのではないかと考えられています。

テトラサイクリンの一種のドキシサイクリンでは、歯の変色がないという研究者もおられるようです。実際のところは 、わかりません。日本に、この研究をした歯医者がいるのかどうなのか、歯科業界では、私の知る限り話題に上ったことはありません。アメリカでは、8歳以下の子どもでもこのテトラサイクリン系の一種のドキシサイクリン(ビブラマイシン)の服用をロッキー山紅斑熱(リケッチア感染)の際に推奨されているそうです。

どのぐらいのテトラサイクリンの量をとったら変色するのかということが時々いわれていますが、薬剤師の世界では、総量3g以上とか投与期間10日以上とかいわれているそうですが、私、歯科医師としての感覚では、かなり短期間でも影響をうけると思っています。歯にテトラサイクリン独特の細いライン(それぞれの歯に、石灰化時期に一致したところにライン)がはいっている場合もありますし(患者さんが歯の変色ラインに気づいていない場合もあります)、歯の半分だけ変色していたり、歯の全体が真っ黒のかたもおられます。歯医者でこの、総量3gについて、確信している人は、多分いないのではないかと思います。

今年になって発見したことは、1990年代の後半ごろのテトラサイクリン系の抗生剤の内服による、歯の変色があるのだなということです。

患者さんの年齢、どの歯の、どの部分に変色があるかで、いつ頃、テトラサイクリン系の薬をのんだかがわかります。

患者さんの中には、かなり歯の変色についてなやんでおられるかたもおられます、そして、その原因が、テトラサイクリン系の抗生物質の服用だとは、思っておられない方がほとんどです。

15年ぐらい前に東京での、歯のホワイト二ングに関する講演会に出た時、某国立大学の歯学部の歯科医師が、その県のある区域に異常に、テトラサイクリンによる歯の変色の患者さんが、おおいと言っておられたことがありました。

治療法の一つは、ホームホワイト二ングです。これでかり改善されるかたもおられますが、完全に元どおりになおる方にお会いしたことはありません。

ホームホワイト二ングの治療まえの、歯のいろの着色を100とすると、最高に改善しても、30ぐらい。最悪の場合は99です。

では、あまり改善しなかった場合の対処方はというと、それは、ラミネートベニアによる方法です。これにより歯の色は劇的に変化するかたがおおいです。欠点は、歯の表面を少し削らなければならないことです。