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高齢者歯科 講演会

昨日、東京で開催された高齢者歯科の講演会に参加しました。

高齢者歯科という言葉は、歯科関係者でない方にとっては、聞き馴染みのない言葉だとおもいます。

私が、30年以上まえの歯科学生の時は、こんな高齢者歯科という言葉は、なかったです。

日本の人口構成をかんがえると、近い将来、高齢者がかなり増え、歯科的な観点から大きな問題となることも予想され、また、高齢者ならでわの独特で重大な問題もあることから、この高齢者歯科という分野が生まれクローズアップされるようになってきました。

現在は、日本では、65歳以上の高齢者は、約27%で超高齢社会と呼ばれる状況になっています。

また、高岡市では32.1%です富山県は30.5%ということです。

この高岡市、富山県の数値は、何年か前のものですので、今はもう少し高くなっているものと思われます。

ということで、例えば、高齢者独特の歯科的な問題点としては、摂食嚥下の問題があります。食べものを口の中に入れて、それを噛んで、噛み砕いて口腔内で色々な動きをして、咽頭、喉にその食べものを送り、ゴックンと飲み込み、食道に送り、そして、胃までいきます。

その過程で問題がおきれば、正常に胃まで行きません(肺の方向にいけば、誤嚥性肺炎の原因となります)。

今日の講演会では、特に歯科的な問題についての内容でした。

口腔がんや、頭頸部のがん患者さんは、舌の一部を切除した、舌が動かない、萎縮すということがあります。その場合、舌が、口腔の天井、口蓋に届かないために、飲み込むチカラが作れないことになります。その時に義歯などの人工物で、その口腔の天井の高さを低くすることで舌を口腔の天井まで届かせて解決する方法があります。この装置を舌接触補助床(ぜつせっしょくほじょしょう)といいます。この舌接触補助床は、名前が長いため、歯医者はPAP(ピーエーピー、パップ)とよんでいます。これは、舌接触補助床の英語Palatal Augmentation Prosthesisからきています。このPAPは以前は、がん患者、脳梗塞患者さんに有効といわれていましたが、最近では、パーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症),そしてサルコペニアの方にも効果があるということで、広く使用されるようになっています。

また、舌接触補助床とよく似た装置で、脳梗塞、やALS(筋萎縮性側索硬化症)などで、喋る時に、息、空気が鼻に抜けてうまくしゃべれないつまり、軟口蓋の動きに問題ある患者さんのための軟口蓋挙上装置(なんこうがいきょじょうそうち),歯医者の用語でPLP(ピーエルピー、Palatal Lift Prosthesis)についての話などがありました。

そして、最後には、お決まりの訓練トレーニングについてでした。シャキアエクササイズとその変法の嚥下おでこ体操、これは、喉仏を鍛えるトレーニングでゴックンするチカラの源となる訓練です。

開口訓練は、比較的簡単にできます。口を思いっきり開ける方法ですが、顎関節症、顎の関節が外れやすい、脱臼しやすい人にはできませんが、食道開口部を開く効果もありとても有効です。