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嚥下内視鏡検査 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

VE検査、嚥下内視鏡検査

現在の嚥下内視鏡に相当するものの始まりは、1972年に大阪大学の歯学部の口腔外科学講座の歯科医師らによって開発されました。当時は嚥下内視鏡とは、呼んではいませんでした。単に「ファイバースコープ」と呼んでいました。

大阪大学歯学部口腔外科学講座によるこの嚥下内視鏡の使用の目的は、口蓋裂患者さんの発音時の鼻咽腔の閉鎖機能などを観察して、正しい発音を習得してもらうことの研究の評価に使われていました。(発声、発音する時においては、鼻と咽頭が閉鎖されずにいると、どの言葉も鼻から抜けたような発音、言葉になり、かなり聞きづらくなります、英語では、アメリカのニューイングランドを中心にした北部の人たちが、少し鼻に抜ける特徴的な英語の発音をよくしてノーザントワングとよばれて、ニューイングランドでは標準かもしれませんが、日本人、ノンネーティブスピーカーには少し鼻に抜けるだけの発音でも、すごく聞きにくい英語となってしまいます。また、嚥下時においては、鼻と咽頭が閉鎖されずにつながっていると食べものが鼻から出てきてしまいます,特に水分は鼻の中の構造物にひっかからないので出てきてしまいます、摂食嚥下障害の鼻咽腔閉鎖不全の方は食事の時に鼻から水分,刺激を受けて鼻水がでることがあります。)

その時に、嚥下の機能も観察していたようです。口蓋裂の手術後、嚥下時には鼻咽腔は閉鎖できるようになるのに、発音となるとなかなかうまく改善せず、そのためにいろいろなことを試行錯誤で行なっていたようです。もう、50年近く前のことです。

その後、1990年前後にアメリカにおいて、嚥下の評価を目的に嚥下内視鏡が使用されるようになり、日本においても、そのから少し遅れて、耳鼻咽喉科医師を中心に嚥下機能評価が開始されました。

その後、リハビリテーション科医師、歯科医師においても嚥下機能評価において、嚥下内視鏡が普及して、現在に至っています。

やまもと歯科医院においては、スクリーニング検査の後に、必要があれば、直径約3.4ミリメートルの経鼻内視鏡を使用して、VE検査(嚥下内視鏡検査)を行い、食支援、摂食嚥下障害の治療にあたっています。

嚥下内視鏡検査(VE検査)は、患者さんが、口から食べれないのを証明するための検査としてではなく、いかに工夫して、つまり、食べ物、食べ方、姿勢、その他色々な要素含めて、検討してなんとか口から食べれるようになるための検査となるように、必要な場合は、訓練なども通して摂食嚥下リハビリテーションにあたっていこうとおもいます。