2018年01月02日

正月のこの時期、よく聞くのが、餅が喉につまっておこる窒息事故です。

これをいかに解除するか

 

我々1980年代に歯科大学、歯学部の学生が、授業でならう異物が、のどにつまった場合の対処方として習ったのがハイムリック法(患者さんの背部にまわり、手を腹部、みぞおちの下部に両手を持っていき、勢いよく手、腕を閉めて突き上げる方法)です。

私が小学生(1970代前半)のころ、テレビの情報番組(アフタヌーンショーだったかな?)で、餅が喉につまった場合の対処法として、医師がお酢を飲むといいと勧めていたのでその、歯科大学の歯科麻酔学での授業まで、お酢で解決するとしんじていました。

その頃は、一般的には、のどにつまった場合どう対処するかの方法については、ほとんどしられていませんでした。

 

日本の歯科に関する裁判の判決でも、明らかに間違った方法が支持されたり(アメリカの著名な小児科医のスポック医師が提唱した今から、また当時のレベルでもあきらかに間違った方法が裁判に採用されたりとか)と、当時の歯科医師が、どうしてと思われることが多発していました。

 

アメリカでは、80年代には一般の人(医師、歯科医師などの医療職の人でなくても)のほとんどがハイムリック法を知っていました。当時(1980代後半)のアメリカ人の友人が、商学部の大学生のときバイト先のレストランで実際にハイムリック法でたすけたことがあるといってました。

 

現在アメリカでは、まず、喉に異物がつまった場合,チョーキングサイン(苦しそうにして喉に手を当てるしぐさ)が見られたら,まず、咳をさせて、それでダメなら、今から助ける旨を言って落ち着かせてから背部こう打法(前かがみにさせて、背中の上部を思いっきり叩く)で異物が解除されるまで5回行い、それでダメならハイムリック方法を5回おこない、それでダメならまた背部こう打法を行うというようになっています。

このハイムリック法を現在では、おこなわず背部こう打法だけを推奨している国もあります。その理由は、ハイムリック法は内臓を損傷する可能性があるからです。

東京消防庁のホームページでも背部こう打法だけがでています。

日本医師会(日本歯科医師会ではなく)のホームページでは、アメリカとは逆で、まずハイムリック法をして、それで、ダメなら、その後背部こう打法をするように書いてあります。

私の母校、九州歯科大学の或る歯科医師は、まず、背部こう打法をするように言っておられたのでアメリカ型のようです。

現在アメリカでは、ハイムリック法とは言わずに腹部突き上げ法と呼んでいます。理由は、ハイムリック医師が、倫理に反して、ハイムリック法だけが正しい方法だとして推し進め、ほかの方法を、意図的に排除しようとしたことからだと聞いています。