2017年11月24日

後期高齢者歯科検診がまもなく終わります。

この後期高齢者の歯科検診の結果は、

 

最近の後期高齢者は、歯が口の中にたくさん残っており、30年ぐらい前に日本歯科医師会が、はじめた8020運動、80歳で20本の歯を残そうという運動は、大成功しました。

私が歯医者になった頃の30年ぐらい前は、80歳の残存歯数は、4本ぐらいで、ほとんどの後期高齢者の方は総入れ歯の状態でした。

現在は、80歳の高齢者の半分以上が、8020を達成された方で、日本歯科医師会が、想定していたより、数年早く達成されました。

 

歯の本数的には、不自由なく 食事ができるのですが、では、噛んで、咀嚼して、ゴックンと飲み込む機能面では、どうかという問題があります。

そういう観点から、

この80歳で20本の歯を残そうという形態的なものから、これからは、口腔の機能の維持、向上に歯科医師サイドの注目、は、移っています。

 

そういう経緯で、機能をみるため、その一つに今回の後期高齢者歯科検診の一つであるRSSTつまり、反復唾液嚥下テストです。これは、30秒の間に何回ゴックンとつばを飲み込めるかの検査です。歯がそろっていても飲み込めない場合も、あります。

その為の機能を見るテストです。

 

摂食嚥下障害があると、低栄養となり、全身に対する影響が大きくなり、命にも、関わる状態になったり、また、口の中の唾液や食べ物についた細菌が食道、胃に入らず、肺の方向に行ってしまい、誤嚥性肺炎をおこすという危険な可能性があります。

従って、その危険があるかどうか、の判断する上で、最初の一歩となる検査が、この反復唾液嚥下テスト(RSST)です。

 

結果は、

歯科訪問診療をおこなうと、多くの方が摂食嚥下障害をもっとおられますが(訪問診療を受けておられる方ですので、自分で歯科医院に行くことができないぐらい状態が悪い方ですから、摂取嚥下障害を持っておられても不思議ではないですが)

では、歯科医院に通院可能な、高齢者はどうかとういう疑問にたいしては、今回の後期高齢者歯科健診で明らかになりました。

 

結論として、歯科医院に通院可能な高齢者のかたでも、かなり高頻度で、摂食嚥下障害の可能性があるいう結果でありました。

ただ、程度としては、重症ではなく、軽度ですので、これから毎日、訓練、トレーニングで摂取嚥下機能の維持、向上が可能ですので、この訓練トレーニングを継続していって欲しいです。