高岡市 歯医者 歯科 やまもと

2018年01月の記事リスト

認知症 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月29日

認知症患者さんの歯科治療

歯科医師として、最も難しい治療の一つに、認知症患者さんの歯科治療があります。

今日は、東京で開催された認知症患者さんへの歯科治療と言うテーマの歯科セミナーに参加しました。

超高齢社会に突入している日本では、認知症の患者さんも多くおられ、以前、厚労省が、予想していたより多くの方が認知症という診断を受けています。これからも、認知症の患者さんは、増えることが予想されています。

認知症の患者さんも歯科的な問題を持っておられる方もおおくおられますし、また、認知症は、記憶の問題などの中核症状といわれる問題があります。また、それにともなう徘徊、妄想、抑うつなどの周辺症状があります。周辺症状は、環境との関わりで問題になるものですが、患者さんによっても、周りの環境によっても程度の差がかなりあるものです。

介護をとおこなうかたにとっては、かなりの負担となります。

この認知症に伴う行動障害と精神状態は最近では、BPSD(behavioal and psychological symptoms of dementia)といわれています。

歯科治療においても、BPSDが問題となります。

また、認知症の多くの方が、最終的に食べれなくなる、摂食嚥下の問題がおき、栄養の問題で、亡くなられます。

歯科医療的には、従来の歯科的な問題と、摂食嚥下の問題で関わりが生じてきます。

以上の事から、最近では、歯科医師国家試験でも、認知症に関する出題もあり、歯科医療に、認知症という考えが、大きく関与するようになってるいますし、これからも、ますます、その度合いが強くなると考えられています。

実際の治療にあたって一番難しい点は、安定的に口を開けてもらうことです、時には、無理だということもあります。

場合によっては、大きな歯科治療をせずに、進行を抑える為の口腔ケアだけおこなう場合もあります。

また、急性症状が強い、などある程度の歯科治療が、どうしても必要な場合がしょうじることもあります。

その場合どうするかという問題がおきることもあります。静脈内鎮静をおこなうか、全身麻酔という選択肢も考慮にいれる必要が生じます。

静脈内鎮静の時の、ミダゾラム、ドルミカムなどを使用すれば、一時的に認知症が、悪化、時にはずっと悪化する場合もありますので、慎重な歯科治療のプランが必要になります。

その他、いろいろな問題が発生する為、歯科医師にとっては、認知症患者さんの歯科治療はかなり難しいという内容の講演でした。

口腔解剖 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月25日

カダバートレーニングと解剖実習

以前(30年以上前)は九州歯科大学などの、歯科大学、歯学部では、解剖実習は、大学入学後の2年間の一般教養科目の履修後、3年目の専門科目が始まるる年に勉強する科目でした。(最近では、一般教養課程と専門課程に分けずに6年一貫教育の導入により2年目ぐらいから解剖学の授業が始まるそうです。)

解剖学は、人体における地理みたいなもので、カラダのどこが、どんな構造になっており、周りの構造をどんな関係になっているかの学問です。心臓がどんな形で、どこに動脈、静脈があるか?下顎骨の内側に穴が開いていて、そこから動脈と神経の束がはいりこんでいますが、そこの位置は、だいたい、どの辺なのか、まわりの接近している血管や神経はどこにあるか?顕微鏡でみたときのその構造はどうか?

などを勉強する科目です。

この解剖学、是非、歯科医師免許を取ってからもう一度、授業、実習を受けさせて欲しいと思う歯科医師は、かなりの数いるのではないかと思います。歯科大学で専門科目を習い始めた状態で、疑問に思うことと、実際に歯科医師として働いきはじめてから疑問に思うことは全然違います。

また、歯科大学生時代の解剖学の実習では、人体全ての部分の解剖をしますので、心臓、肝臓、脳、足、生殖器などの解剖をおこないますので、専門である歯科にかんする部分の解剖は、そのほんの一部でしかなく、もっとその部分に時間を取って欲しかったといのがあります。

解剖学の授業の時、先生の一部には、「あなた方は歯科の専門家になるのだから、あごや歯科の部分は、ちゃんと自分でよく勉強しておいて下さい」と言われ消化器系の喉から下の部分の講義をされる先生もおられました。この先生、医学部出身の先生かと思ったら、九州歯科大学出身の同窓の他大学の解剖学の教授先生であらせられました。

人体解剖実習の際、私の特に重点的に解剖をする部分は、胸部になり、心臓、肺などとなりました。学生時代には、胸部の解剖学的構造についての知識には、むちゃくちゃつよくなりましたが、歯医者としては、胸部の細部に関しては、あまり役に立たない知識ではあります。

現在もし選べるのなら脳の部分を選ぶとおもいますが。

そこで、歯科医師となった現在、歯科医師の技術レベルを飛躍的に向上させる方法は、カダバートレーニングです。このカダバートレーニング(カダバー実習)とは、つまり、ご遺体で、自分の専門分野の解剖と、向上させたい技術の手術を実際に行い、その時に器具などが、どこに入り込み、その時にまわりの組織、血管、神経、にどれだけ接近するか、許される誤差は、どれだけか、1ミリなのか10ミリなのか、それとも0.5ミリなのか、実際にその接近している重要部分を露出して、測ることもできます。

インプラントの埋入する際にとくにこのカダバートレーニングは、有効です。

現状では、日本の歯科大学では、ほとんどカダバートレーニングを行なっていませんので、おおくの歯科医師は海外のカダバートレーニングコースに参加しています。

日本でも、これから、厚労省が、サージカルトレーニング(多分カダバートレーニングを意味していると思っています)の応援をするといことなので、期待をしています。

口腔咽頭吸引 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月21日

口腔内に問題をもっておられる要介護高齢者に対する口腔ケアの重要性が言われてます。
そして、その口腔ケアを、誤嚥性肺炎の予防という観点から、歯科衛生士が専門的に行うことにより、著しい成果を上げています。
この、歯科衛生士による口腔ケアで一番大切な事はというと、口の中のよごれと、その細菌を含んだ汚れを確実に回収することです。歯ブラシでは、基本的には、よごれをこすりおとしているだけで、場合によっては、こすり落としたよごれが散らばってしまいます。
普通に健康な人であれば、普通に歯みがき歯ブラシでよごれをおとし、その汚れは、舌の上、歯の表面に浮遊します。
その後、普通に水で口をゆすいで、口の中で、その浮遊した汚れと、水と混ざり合い、それをはきだして、おわりとなりますが、口腔機能、嚥下機能が重度におとろえた方は、なかなかそれができません。
歯ブラシや歯間ブラシ、舌ブラシなどで歯、舌の表面から落としたよごれが、浮遊して、それが喉、咽頭に落ちていくことも、場合によってはあります。
そしてその咽頭に落ちたよごれがもとで、口腔ケアで肺炎を予防する目的が、逆に、肺炎を起こしやすくしてしまう結果になることもあり得ます。
それを、防ぐ、対処する目的で行うのが、口腔咽頭吸引です。
最近の歯科衛生士学校の教育でも、口腔咽頭吸引がおしえられているということです。口腔咽頭吸引は、鼻にクダ(カテーテル)を通して吸引する方法とはちがい、口から咽頭にチューブを入れて吸引する方法であります。
つまり、歯科衛生士が行なうのは、口からの口腔咽頭吸引です。

咽頭吸引を考えなく口腔ケアを行おうという方法もあります。
水を使わない口腔ケアという方法です。これには、特殊なものが必要になりますし、技術的には、特殊で、この技術の習得が必要になります。しかし、これでもやはり、最終的には、吸引することが必要になる場合があります。

歯ブラシや歯間ブラシ、モアブラシなどを使いながら、適切なタイミングで口腔咽頭吸引をおこなえば、口腔ケアは、安心しておこなうことができます。
この口腔咽頭吸引は、歯科衛生士が開発した方法ということで、歯科業界から、看護師、などに広がっている方法です。
この、コツを身につければ、重度の口腔機能障害、嚥下障害の方に、鼻からカテーテルを入れることなく咽頭に溜まった汚れ、その他の物質を吸いとることが簡単にでるため、医療業界全体にとって、大変有益な方法となっています。鼻からカテーテルを入れる方法では、入れる人によっては、痛みを伴いますのが、この口腔咽頭吸引は、普通におこなえば、痛みもなんにもなくできる素晴らしい方法です。

オーラルフレイル 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月20日

口の衰え オーラル フレイル

フレイルという言葉は、そろそろ日本語として定着したでしょうか?

私、個人としてはもう少し時間がかかるかなぁと思っています。

フレイルは、健康な状態と要介護の状態の中間地点にある状態で、高齢になることで、筋力や、精神面が衰えている状態です。

フレイルfrailをそのまま日本語にすると虚弱ということになります。

英語では、荷物を運ぶ時に、その荷物がこわれやすければ、荷物を包んだダンボールの表面には、fragile(フラジャイル)と書かれています。ガラスとか、ビンとかはfragileのことがおおいです。

最近では、歯科に直接関係したオーラルフレイルという言葉も生まれました。直訳すれば、口腔虚弱といことになるでしょうか?

フレイルという日本語を生み出した東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授(現役の医師としても活動されています。)を中心としたグループが、今度はオーラルフレイルという言葉を広めようと頑張っておられます。

オーラルフレイルは、口の機能が衰えている状態です。オーラルフレイルとは、具体的には、歯の本数が20本未満、噛むチカラがよわい、舌で押すチカラが弱い、むせやすい、舌が上手く動かせない、固い食物が食べにくいの6項目のうち3項目以上あると口の機能が衰えている(オーラルフレイル)ということになります。

2000人を4年間追跡調査した結果によると、口の機能が衰えている人(オーラルフレイル)の死亡率は、衰えてない人と比べると2.09倍高くなるという結果でした。

また、要介護状態となるリスクは2.35倍高くなるという結果でした。

以上の驚くべき結果を受けて飯島教授グループはオーラルフレイルという考え方を広めようと努力をしています。

オーラルフレイルは、適切な介入でまた、オーラルフレイルから、そうでない状態にもどせる可能性があるといのが特徴ですので、オーラルフレイルに陥ったかたには、その事にすぐ気づくいてもらって、適切な行動をとって欲しいということがあります。

私が受けた飯島教授の講演の中で、面白いことを言っておられました。

飯島先生が、ご自身の人差し指で鼻の下の部分、親指で顎のしたの部分に当て、「この部分(鼻の下から顎の下までの間)は、その人のインテリジェンスをあらわしますね。」っと言っておられました。これはメインとしては、口とその中、歯をしめしています。実は、この事は、多くの歯科医師が思っていますが、実際に口にだすことはほとんどない言葉です。飯島教授は内科医師であり、歯科医師ではありません。なので、講演の中で、内科医も歯科医とおなじことを思う方がおられるのだと発見してすこし驚きました。また、逆に

歯科医師でないから、公の場で言えることなんだとも思いました。

歯科医師にとっては、口の中が、適切に、手入れされているかどうかによって、飯島先生が、言っておられたのと同じ考えをもっているひとが多くいますが、歯科医師以外には、あまりない感覚だと思っていました。

頸部(けいぶ)聴診 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月15日

東京の昭和大学歯学部で、頸部聴診(首に聴診器をあて、呼吸音、嚥下音を聞くこと)のセミナーに参加してきました。

頸部聴診は、液体や、固形物を食べる時に、その食べること、摂食嚥下が正常に行われているか、また、異常がないか知るためにおこなうものです。歯学部で本格的にこの研究、治療がおこなわれるようになったのは、1990年代です。現在は、日本国内29歯学部、歯科大学すべてで、この摂食嚥下を取り扱う診療科があるようです。その診療科の名前は、それぞれの歯科大学により、色々な名前でよばれていますので、少しわかりにくい面もあります。

昭和大学歯学部では、口腔リハビリテーション科というそうです。

九州歯科大学では、口腔環境科というそうです。

今回のセミナーの講師の先生は、歯学部の教授先生で、この分野の研究を1990年ぐらいから行っているそうです。

この分野は比較的新しい分野で私が歯科大学の学生だった1980年代には、聞いたことがなかったです。

もともとは、アメリカから入ってきた分野で、日本人でも、アメリカ以上に高齢者の割合が多いため

進歩してきましたが、やはり、元祖のアメリカは、この分野の研究がかなりすすんでいるようです。

頸部聴診は、実際に喉の中を目で見ているわけではないので、音を頼りに目で見ることができない喉の中の状態を知ろうとするものですが、摂食嚥下異常を持っておられる方の嚥下音、呼吸音は、千差万別で同じではないということです。従って音の種類により、どこに異常があるか、歯なのか、軟口蓋、舌なのか、喉頭蓋か、食道、声門か、それを特定することは不可能で、異常があるかどうか判断するには、役にたつが、そのどの部分に問題があるか断定することは無理だという結論だということです。

歯科大学や、病院歯科でおこなわれる、摂食嚥下の評価を目で見てするレントゲン検査VFは、精密な検査で問題がある場所が、ある程度わかる方法(このセミナーで講師の先生が強調されたことは、VFを使っても、確定診断とはならないということです。)です。

VFによって摂食嚥下に異常があるとわかる可能性を100%とすると、この頸部聴診にょる方法では85%ぐらいということで、異常があるかどうか知る方法としては、簡単、短時間、安全で、患者さんにもほとんど負担がない方法なので、有効な方法です。

大学で長年頸部聴診なども研究されてきた先生の結論を生かして、これからも、歯科医師として、摂食嚥下障害の患者さんに当たろうとおもいます。

神経のない歯の症例の一部で、金属を使わない保険の治療 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月13日

以前からも歯の神経がない場合、金属を使わない治療が、保険でも一部できましたが、症例がかなり限定されていて、残された健康歯質(むし歯で感染した歯の部分をすべて取り除いたあとの感染していない自分の元々の歯)の量が大きい場合とか、噛み合わせがとても弱い場合などに限られて、あまり多くの方にできませんでしたが、最近では、かなり幅広い症例でできるようになっています。

数年前から、小臼歯において、保険がきく白い歯のかぶせ物として、CAD-CAM技術で、白い材質のかたまり(ブロック)を削って、歯の形にして、それをむし歯を削った後,場合によっては、土台を作ってそのうえにこのCAD-CAM技術を使ったかぶせ物(歯科関係者はCAD-CAM冠と呼んでいます。)をかぶせる治療法が、導入されました。

これは、我々、歯科関係者にとっては、画期的なことでした。これにより、金属をつかわず、白い材質で、保険で治療ができる確率が、グンと上がりました。

この白い材質のかたまり、ブロックは、セラミックではなく、基本的には、コンポジットレジンブロックですが、治療結果として多くの場合、良好な、結果をえています。コンポジットレジンブロックのため、噛み合わせが強い方や、噛み合わせの状態、残っている歯の配列状態によっては、できない場合もありますが、かなり、幅広く使うことができ、いい材料です。

その、小臼歯にだけ認められていたCAD-CAM冠が、2ヶ月前の、去年の12月から、大臼歯の一部に、さらに改良したコンポジットレジンブロックで、できるようになりました。

大臼歯の一部というのは、下顎の第一大臼歯つまり、6歳臼歯です。(以前から金属アレルギーの場合にかぎり、条件をみたせば、CAD・CAM冠は使用が可能でしたが)

この場合もすべての方にできるというわけではなく、噛み合わせ、残っている歯の配列、状態も、しっかりしている場合などで、条件は、小臼歯のCAD-CAM冠より厳しくなりますが可能となりました。

また、かぶせ物だけではなくて神経を取った、またはずっと前にとって神経がない歯には、金属で土台を作ることがありました、または、金属の芯とコンポジットレジンと言われる樹脂のような材質で、土台を作り、形を整え、補強することがほとんどでしたが、数年前から、ファイバーが保険でもつかえるように なりました。このファイバーを芯にしてコンポジットレジンでまわり固めて土台としてつかうことができるようになりました。これも、もちろん、強度面などの関係で、すべての症例でできるわけではありませんが、かなり幅広い症例でできますので、前に述べたCAD-CAM冠と一緒に使えば、金属をまったく使わない保険での治療も、可能となりました。

白い歯 セラミック治療 のセレック治療とは 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月11日

歯科領域においても最近の技術の進歩は目覚ましく、セラミック治療の中のセレック治療は、虫歯の再発予防という観点から(セラミックは一般的に歯との接着強度が強いということと、セラミック一般ではなくセレックのセラミックは、噛み合う時の反対の顎の歯とこすりあいますが、、そのときの耐摩耗性が、人間のエナメル質と同じなどのため)かなり大きな成果をあげています。

 

このセレックという機械を使った歯科治療は、小型カメラでビデオで型をとり、製作はCAD-CAMの技術を使ったセラミックによる歯科治療です。

このCAD-CAMの技術は、歯科領域の治療に関しては古くからありましたが、20年以上前ぐらいは、精度が今ひとつで、実際に患者さんの治療につかうのには、なかなか歯科医師としては勇気がいることでした。

 

しかし、歯科機械メーカーも多額の資金を研究開発にかけて、10年前ぐらいからは、精度も人間が作るのと同じぐらい、下手な歯科技工士と較べれば比較的にならないぐらい上手に作れるようになりました。

しかも、型を取ってから1時間後には、接着して治療がおわるレベルまできました。

 

CAD-CAMの技術というのは、パソコン状で設計した後、特殊なセラミックの棒状のかたまりを削っていって設計通りの形にする方法です。

セラミックの棒状のかたまりは、工業的に作ることができます。工業状に作られた棒状のセラミックは、均一なセラミックで、むらがなくできています。歯科技工士が手で盛り上げて作って行くセラミックと比べると、ムラがなく均一ということは、強度面で優れていて、ひょうめんが滑らかなため、表面に細菌も付着、停滞しにくくなります。

 

問題は、CAD-CAM技術を使ったセラミックを削る機械はたくさんありますが、この最初に開発して大きな研究開発費を投下してきた会社の機械は高額で、周辺設備を揃えると1500万円ぐらいするということです。

歯科診療所は、一般の新聞でも書かれていた通り(医科、歯科別に収入など)収益が厳しい業界となっていますので多額の出費ということになります。
また、このCAD-CAMによる技術を有効にいかすには、如何に、どのセメントをつかうかとうのが、ポイントとなります。

このセメントの種類の選択を誤ると、このCAD-CAM技術を利用したセレック治療を台無しにしてしまいます。そしてセメントの種類以上に重要なのは、如何にしてそのセメントを使うかです。私もこのセメントの使い方、特殊なセメントテクニックを習得するのに、セラミック治療では日本を代表する歯科医師を、東京から、ここ高岡のやまもと歯科医院にまで、お越しいただいて、1日間をまるまる使ってスタッフ全員と勉強会を行い、その中で、当やまもと歯科医院の歯科衛生士を患者さんとして、実際にセレック治療を行いました。

 

セレック治療をされている歯科医院は、徐々に増えてきているようですが、いろいろな問題があり(神経に接触、近接していなかった虫歯の治療でも、しみることがつづくなど)あまりセレック治療の良さを利用できていない歯科医院もあるようです。

セレックとそのときの接着セメント、さらにそのセメントの仕方、この3つのうちで、どれひとつかけても、満足いくものとはなりません。

摂食嚥下セミナー 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月08日

昨日、富山市で開催された摂食嚥下セミナーに参加してきました。

超高齢社会に入っている日本では、色んな原因でうまく食べることができない方がおられます。

食べようとすると、食べ物が口から食道、胃に行かずに喉頭に行き、声門を超えて気管に入り、空気が肺に行くのを、途中でその食べ物がふさいでしまい、窒息していまうということもおきます。

また、口の中の細菌などが食道、胃に行かずに気管に入って行く誤嚥により誤嚥性肺炎を起こしたりします。

この摂食嚥下障害の治療に際して、口から食べる以上、唇、歯、舌、頰粘膜、硬口蓋、軟口蓋など、我々歯科医師が、毎日の治療に接する部位による障害で摂食嚥下障害を発生する場合も多く、日本の法律上歯科医師にしか治療が許されないし、歯科医師以外には、そのノウハウを持ち合わせていない治療法もあります。

従って、摂食嚥下障害の治療には、歯科医師がかかわなければ本来治るものが、ずっと治らない場合も生じてきます。

また、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、管理栄養士も治療にあたり、重要な役割があり、他職種の医療職のひとが、それぞれの観点から意見を出し合って治療に当たるのが、1番患者さんの利益となります。

昨日の講演では、医師、言語聴覚士、管理栄養士の方が講演をおこない、熱心に患者さんの利益のために全力を尽くされているのを実感しました。そして、われわれ歯科医師、歯科衛生士ももっと摂食嚥下の治療に専門職として関わり、患者さんのために、今まで以上に努力する必要性を感じました。

 

その中で、歯科医師にしかできない治療の一つに、舌接触補助床(PAP)というのがあります。舌の動きが悪い、舌の形が変わった(舌がんなど)で舌が口の中の天井ともいうべき口蓋、硬口蓋に接触せずに、摂食嚥下障害や、発音に問題ができる場合、この舌接触補助床が有効となります。

この舌接触補助床は、子どもの歯並びを改善する時に使う取り外し可能な、床矯正装置といわれるものに似ています。

上顎の残っている歯にワイヤーをかけてそこに入れ歯の材料であるピンク色のレジンというものを口腔の天井硬口蓋に張り付け、その天井の高さを低くして、舌が、口腔の天井に接触できるようにする方法です。

これにより食塊を作って、それを奥に送り込みやすくなります。

現在のところに、富山県では歯科が関わることは、比較的少ないですので、患者さんの利益が最大となるように活動していこうとおもいます。

 

トランプ大統領の重大病名 義歯フテキ(不適合)  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月06日

アメリカ大統領のトランプさんが、イスラエルの首都をエルサレムだと認めた演説で、アメリカのメディアは、トランプ大統領が重大な病気を抱えているのではないかと推測しました。

トランプ大統領のスピーチで、ろれつがまわらず、合衆国という意味のユナイテッドステイツをユナイテッドシュテイツと発音したりと、発音という観点からは、ボロボロの演説でした。

 

アメリカのメディアは、 脳梗塞ではなか、いやいやパーキンソン病では、ALS筋萎縮性側索硬化症ではないか、いや構音障害、舌炎だとか色々いわれましたが、この演説から数日後のメディアの人たちが至った最終的結論は、入れ歯、又は、ブリッジ、インプラントの上部構造が合わないか外れかけてたという結論に至ったようです。

 

トランプ大統領の若い時のテレビの画像を見ると歯の状態、歯並びなどが現在とは、あきらかに違います。

最近のトランプ大統領は話をする時、上顎の歯はあまり見えず、下顎の歯が少し見える状態なので上顎が入れ歯なのか、インプラントの上部構造なのか、それともブリッジなのか、はっきりとはわかりません。

それでメディア側は今度は、トランプ大統領のスピーチ中の口もとをアップでスローで何回もテレビで再生していました。

どうも、歯、人工的な歯が、落ちてきてるんじゃないかと、落ちそうだ、動いているとおもわれる人工歯に演説の動画に矢印を入れて説明しているものもありました。

 

この結論に至るまで、内科医、歯科医師、発音の専門家、色んな職種の方がコメントしていました。初期の濃厚な疑いは脳梗塞でしたが、結論的には、義歯フテキ(不適合)ということでメディアはうけとめたようです。

 

アメリカのメディアは、大統領の健康状態にかなりの興味をもつようです。

レーガン大統領のときは、人肌色で超小型の補聴器をテレビカメラで捉えて大騒ぎしていたこともありました。また、レーガン大統領が、その政権下の国務長官のシュルツ長官を、間違って(ソ連のトップの肩書きである)書記長とよんび、その間違いに気づかずにいたときは、核のボタンを持つ人が、暗に認知症気味になっているのでは、と話題になったりもしました(大統領を辞めたあと比較的直ぐに重いアルツハイマー型認知であることが公表されました)。レーガン大統領の歯についてはあまり話題になったことは、ありませんが、人工物の歯にはみえました。私には入れ歯にみえましたが、当時は、高校生か、大学生だったためはっきりとはわかりませんでした。

ジョージWブッシュ元大統領につては、虫歯治療本数までアメリカメディアは突き止めているようです。

 

日本の安倍総理大臣は、以前上顎の前歯の歯並びが、外国に首脳会議に参加できないような状態でしたが、現在は、堂々と参加できる歯並びになっているようです。

フォーダイス班とは? 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月05日

フォーダイス班とは何か?

聞きなれない、聞いたことがない言葉だと思います。

口の中で、頬っぺたの内側の奥、上の顎、下の顎の大臼歯の外側にあたる頰の粘膜の表面に、黄色いボツボツのわずかに盛り上がったもの、普通は複数あるものです。

歯科診療をしていると、多くの方にこのボツボツつまり、フォーダイス班があります。

このフォーダイス班については、多くの方は気がついていません。時々、口の中を習慣的によく見る患者さんから、これは何ですか?悪いもの、癌じゃないですか?と言って心配されている方がおられます。

これは、異所性つまり、本来あるはずがないところにできた脂腺で、何の問題もないものです。

 
私の大学生のときの同級生が、大学6年生の、九州歯科大学病院で臨床実習していた或る日、心配そうに担当教官の歯科医師を呼び止めて相談していました。

口腔外科の診療室の前の廊下での相談で、2人立ち止まり、学生教育担当の若手歯科医師が、私の同級生の口の中を見て、「フォーダイス班やろうが、おまえ、こんなもんもわからんとか?」と言われ。つづけて、「フォーダイス班やから、心配するもんでない、ほっといて大丈夫」と言うことで解決したフォーダイス班です。

30年以上前の当時、九州歯科大学は、6年の修業年限のうち、最初の2年間は、一般教養課程で、ドイツ語、ラテン語、英語、化学、体育、経済学、歴史学などど習い、残りの4年間で歯科学の専門課程で、その専門課程の2年目の口腔外科でならうのがフォーダイス班でした。なので、専門課程の4年目の歯科大学の最終学年時の病院実習のときは、当然、知っておかなければならないのが、フォーダイス班でした。

また、病院実習の最終学年時ということは、あまり勉強していない歯科大学生も、さすがに口の中に興味を持ち、色んな発見が生まれたのだと思います。

ということで、この廊下での相談になったものと推測されます。

フォーダイス班は、多くの方にあり、注意して口の中をみるとあるかもしれません。

 
このフォーダイス班は英語ではfordyce’s spotといいます。

泌尿器科、婦人科にもフォアダイスというのがあります。。

フォーダイス班とよく似た発音なので、歯科医師は、最初は、「あれっ」 とおもいます。

それで、調べると、異所性の脂腺ということになってます。それで、今度は、フォアダイスの英語を調べると、fordyce’s spotということで、同じじゃないかということになります。

同じものを、医学教育を受けた人は、フォアダイスとならい、歯学教育を受けた人は、フォーダイス班とならい、医者や歯医者は今まで何していたんだという結果になってしまいます。

 

 

歯科大学、過去、現在 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月03日

こどもが歯学部に行きだして、もう直ぐ1年となりますが、最近の歯科大学の学生と30年以上前の歯科大学の学生の違いに驚くことがあります。
最近の歯科大学の学生は、自分自身の大学生のことを、生徒と呼んでいます。これを聞いて、初めは、生徒じゃなくて学生でしょ。っと言っても、つうじないようでした。

 

我々の世代が歯科大学生の時、多分歯科大学でなくても他の学部の学生でも、絶対に学生を生徒とはよびませんでした。

どの学生も、生徒と学生には意味的に大きな違いがありました。生徒は、中学生、高校生であり、大学生は決して生徒ではく学生でした。学生には、大学側からは、独立した自由、それに伴う義務、責任があり、大学側もその独立、自由を認め、そのかわりに、義務、責任を要求していました。

大学生のクラブ活動は、大学側ではなく、学生自治会が取り仕切っていました。大学側の介入は、基本的には許さない組織でした。

 

大学生が生徒と自分自身をよぶということは、高校生時代と感覚が変わらず、先生からの指示を待ち、課題の設定を待つ、何事も受け身ということでしょうか?義務や責任の感覚はあるのでしょうか?

我々よりも、ひとつ、上の世代のひとが、学生集会でなく、生徒集会に参加していたら、歴史が少し変わっていたと思いますが( バンバンの,いちご白書をもう一度、が生まれていなかったでしょう)。

 
最近の歯科大学を卒業して、歯科医師免許を持ったあと、一通りの仕事ができるようになるまで、10年かかるそうです。

我々の時代は、3年と言われていました。

30年前の新卒歯科医師の教育は、上司に何回か個々の種類の治療を実際に見せてもらい、その後、「これからは、この治療に関しては、自分でやってね」と言われて自分でおこない、それでも、難しい症例にぶつかると、上司に尋ね、「この前、見せたやろうが」と怒鳴られながら、歯科医師として、成長していく時代でした。この、古い教育方法では、新卒歯科医師が、常に考えなければならない、そして、常にプレッシャーのかかる状態でした。
現在は、こんな、新卒歯科医師への教育は、許されない時代となってきています。

 

一つひとつ、ステップごとに、手取り足取り根気強く教育をしなければならない時代となっています。そして、そう言う新卒歯科医師教育を、行わないと、パワハラになる時代です。
もう30年以上前になりますが、九州歯科大学では、1~2日の間に、レポート100枚かいてこい、とか、細かい器具の使い方も教えられずに(器具は、器具のメーカーごとに、使い方が違い教科書には載ってなく、誰かから聞くしか方法がない)、できなかったらその器具を患者さんの前で投げつけられたり,実習を1日でも休んだら留年(実際には、1~2日やすんでも大丈夫で、脅しであったようです)とか、今では、ありえないパワハラが横行した時代でしたが、今は、多分ないとおもいます。

 

でも、その反面、義理人情の世界、大学で、留年せずに卒業できる率、多分全国の歯科大学、歯学部の中で、トップクラスだったようです。(現在でも、大学の修業年限6年で歯科医師免許を取れる率は、トップクラスのようです。)

餅が喉につまった 富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年01月02日

正月のこの時期、よく聞くのが、餅が喉につまっておこる窒息事故です。

これをいかに解除するか

 

我々1980年代に歯科大学、歯学部の学生が、授業でならう異物が、のどにつまった場合の対処方として習ったのがハイムリック法(患者さんの背部にまわり、手を腹部、みぞおちの下部に両手を持っていき、勢いよく手、腕を閉めて突き上げる方法)です。

私が小学生(1970代前半)のころ、テレビの情報番組(アフタヌーンショーだったかな?)で、餅が喉につまった場合の対処法として、医師がお酢を飲むといいと勧めていたのでその、歯科大学の歯科麻酔学での授業まで、お酢で解決するとしんじていました。

その頃は、一般的には、のどにつまった場合どう対処するかの方法については、ほとんどしられていませんでした。

 

日本の歯科に関する裁判の判決でも、明らかに間違った方法が支持されたり(アメリカの著名な小児科医のスポック医師が提唱した今から、また当時のレベルでもあきらかに間違った方法が裁判に採用されたりとか)と、当時の歯科医師が、どうしてと思われることが多発していました。

 

アメリカでは、80年代には一般の人(医師、歯科医師などの医療職の人でなくても)のほとんどがハイムリック法を知っていました。当時(1980代後半)のアメリカ人の友人が、商学部の大学生のときバイト先のレストランで実際にハイムリック法でたすけたことがあるといってました。

 

現在アメリカでは、まず、喉に異物がつまった場合,チョーキングサイン(苦しそうにして喉に手を当てるしぐさ)が見られたら,まず、咳をさせて、それでダメなら、今から助ける旨を言って落ち着かせてから背部こう打法(前かがみにさせて、背中の上部を思いっきり叩く)で異物が解除されるまで5回行い、それでダメならハイムリック方法を5回おこない、それでダメならまた背部こう打法を行うというようになっています。

このハイムリック法を現在では、おこなわず背部こう打法だけを推奨している国もあります。その理由は、ハイムリック法は内臓を損傷する可能性があるからです。

東京消防庁のホームページでも背部こう打法だけがでています。

日本医師会(日本歯科医師会ではなく)のホームページでは、アメリカとは逆で、まずハイムリック法をして、それで、ダメなら、その後背部こう打法をするように書いてあります。

私の母校、九州歯科大学の或る歯科医師は、まず、背部こう打法をするように言っておられたのでアメリカ型のようです。

現在アメリカでは、ハイムリック法とは言わずに腹部突き上げ法と呼んでいます。理由は、ハイムリック医師が、倫理に反して、ハイムリック法だけが正しい方法だとして推し進め、ほかの方法を、意図的に排除しようとしたことからだと聞いています。