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摂食嚥下障害  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

摂食嚥下障害  富山/高岡市の歯科、歯医者ならやまもと歯科医院

2018年04月18日

摂食嚥下とは、ただ単に食べ物を噛んで、胃の中に入れるだけのように思われがちですが、実際には、これは、かなり複雑な、カラダの動きでできることです。

ある意味では奇跡的な、カラダの繊細な連携運動で成り立つものです。飲み込む瞬間の運動は、僅か0.5秒の時間で行われ、その、飲み込みまでの準備的段階では、色々な筋肉が奇跡とも言える協調しています。

しかし、我々は、それを考えなくても自然と行っているので、当たり前のこととしてとらえています。
しかしながら、一旦摂食嚥下機能の障害が表れると、これが実は奇跡的に行われていたことにきづきます。
そこで、摂食嚥下という行為について昔から研究者が細く分析しています。そしてその細い行為について5つに分けて説明しています。
それは、
①先行期
目の前の物体を視覚、臭覚、今迄の経験から食べ物と認識したり、美味しそうだと認識する時期
②準備期
食べものを口の中に入れて噛み砕く、粉砕するつまり咀嚼する段階です。残 っている天然歯、入れ歯、義歯、ブリッジ、インプラントなどが一番影響を与える段階です。また、頰粘膜 舌、唇などの協調運動で咀嚼を円滑に行えるようにもしています。
③口腔期
食塊を形成して、口腔から咽頭に送り込む段階です。舌や口蓋を中心としてこの食塊の奥への送り込みがおこなわれます。
④咽頭期
「ゴックン」という嚥下反射により食塊を咽頭から食道に送り込む段階です。送り込むのには圧がひつようで、この嚥下圧を得るため、咽頭腔の収縮のための筋活動、鼻咽腔閉鎖、喉頭挙上して食道入口部を開大させる必要があります。
⑤食道期
食塊を食道から胃に送り込む段階です。食道括約筋の機能が悪くなると、今、よく話題になっている、胃食道逆流がおきて、重症な誤嚥性肺炎をおこすこともあります。
です。

この摂食嚥下については、30年前までは、歯学部の補綴科(入れ歯やブリッジの被せ物などの人工歯の研究治療を行う科)でほとんどの研究がされていました。

そして、おおくの人は、②準備期③口腔期の問題がメインだと考えられていました。そうしているうちに世界的にも高齢化の問題が大きく取り上げられ、耳鼻科や高齢者歯科(歯科で飲み込みを含め高齢者の色々な問題を扱う科)などでも研究がなされ④咽頭期がメインだと主張されることもありました。
最近では食塊の送り込みには、食塊が或る一定以下のサイズ、硬さにならないと送り込みという行為にスイッチが入らないのが鶴見大学歯学部の生理学教室の先生によって発見されたり、また、舌圧測定器が開発され、それで測定すると、摂食嚥下障害と舌圧の低さはかなりの高確率で相関することが発見されたりして、摂食嚥下には、①から⑤までの段階でどれひとつかけても問題が起きますが、特に、②準備期③口腔期とともに④咽頭期が両方とも深く関連しあっており、両方そろわないと解決できないことが証明されています。

従って、今迄なされた歯学部の補綴科で行われてきた研究の大切さも再認識されてきて、最終的に総合的治療、対応の重要さがいわれているのが摂食嚥下障害の治療です。